キネ通信

韓国の釜山で生まれたキネちゃんが世界を旅します。

キネ通信⑪

〜センテンドレの巻〜

 

 キネちゃんは、ドナウ川を中心とした観光の場所である、「ドナウベンド」に目を付けました。その中で、ブダペストから気軽に行ける、「センテンドレ」に行くことにしました。

 まず、センテンドレは郊外なので、ヘーヴという列車に乗って行かなければなりません。しかも、お金がかかります。でも、ブダペストから郊外へ移ってゆく様をみることができます。

 ヘーヴは緑色の古い列車です。61番のトラム(またはバス)で、ケレメンラースローウッツァ(Kelemen László utca)で降り、そこで29番のバスに乗ります。その終点からヘーヴに乗ることができます。他に色々な乗り方で行けるので、また調べてみて下さい。

 キネちゃんは、ヘーヴに乗り込み、終点のセンテンドレへ行きました。

 着いてみると、ブダペストとは全く異なる雰囲気(空気)が味わえました。小さな可愛らしい街並みが続き、キネちゃんは中央広場まで楽しく散策しました。

 中央広場という少し大きめの広場(ブダペストに比べると小さいのですが)がありました。

f:id:kinetsushin:20170707035400j:plain

(少し分かりにくいかもしれません。この日は、マラソン大会が行われていました。)

 そこはとてもにぎやかで、センテンドレ独特の雰囲気が漂っていました。ある店では、生演奏があり、太っちょのおじさんたちがお客さんを楽しませていました。

f:id:kinetsushin:20170707035047j:plain

 キネちゃんは、観光目当てで来たので、ガイドブックに載っている所に行こうとしましたが、その時、お腹が「キュルル−」と鳴りました。お腹が空いたのです。

 そこでキネちゃんは、「mjam」という店に行きました。ここはとても美味しいと聞いたのです。

 店に入ってみるとブダペストには絶対にないような空間が開けていました。柔らかい光が降り注ぐ中庭が付いていて、皆が楽しそうにおしゃべりをしていました。店員さん達も笑顔で対応してくれて、食事はとても美味しかったです。

 キネちゃんが外に出ると、もう太陽はだいぶ動いていました。急いで観光名所に行かないと、日が暮れてしまいます。そこでガイドブックをパラパラめくっていると、中央広場の近くにある、「ワイン博物館」というのが目にとまりました。なんと、驚いたことに、ワイン博物館は地下にあって、地上は店になっているのです。

 ウエーターに声をかけて、ワイン博物館に行きました。地下なので、階段を下って行くのですが、階段を1段1段下って行くうちに、どんどん寒くなってきました。

 下につくと、ワインが沢山展示してありました。ワインは産地ごとに並んで樽の中に入っていました。どれも、ずいぶん昔のワインで、ガラスは少し白くなっていました。しかし、地下で、結構寒いので、ワインが腐らずに保たれているのだとキネちゃんは思いました。

 ハンガリーはトカイという所の貴腐ワインが有名です。貴腐ワインは偶然出来た物で、きっかけは、ブドウを摘もうと思ったら、腐っていたので諦めかけたのですが、そのブドウでワインが出来るのだろうか、と思い、作ってみたら、美味しいワインが出来たそうです。偶然作られた物が今、世界中で飲まれているのは、本当に奇跡です。

 この博物館は、ワインが好きな人にオススメです。ウエーターに声をかければ、その場で好きなワインを飲む事が出来ます。

 キネちゃんはワイン博物館を見てから、次の場所に向かいました。

 

#次は、どのような所へ行くのでしょうか?お楽しみに(^^)