キネ通信⑧
〜イシュトヴァーン大聖堂の巻〜
キネちゃんは、イシュトヴァーン大聖堂という、大きな教会に行きました。イシュトヴァーン大聖堂というのは、ハンガリー初代国王のイシュトヴァーン1世の名を取った教会で、大きな祭壇には、イシュトヴァーン1世の像が立っています。
イシュトヴァーン1世は、西暦1000年に王位を授けられ、ハンガリーをキリスト教の国として、発展させました。ハンガリーにキリスト教を広めた、というのは聖なる行いをした、という事なので、イシュトヴァーン1世は、聖人として、列聖されました。
イシュトヴァーン大聖堂には、イシュトヴァーン1世の右手のミイラがあります。大聖堂の奥まった所にある、礼拝をする所に右手のミイラがあり、200ft(フォリント【ハンガリーのお金の単位】)を払えば、ガラスのケースにある右手のミイラがライトアップされます。
右手のミイラは、約1000年前にしては、とてもキレイに残っています。しかし、すっかり小さくなってしまって、少々見えにくいです。
イシュトヴァーン大聖堂は、週に何度か、オルガンコンサートが開かれます。大きくて、天井がとても高い(96メートルだそうです)所で、1粒1粒の音が丁寧に奏でられるコンサートに行ってみてはどうでしょうか。オルガンは、とても大きくて、とても立派です。眺めるだけでも、そのオルガンの音が聞こえてきそうな感じです。
イシュトヴァーン大聖堂をゆっくり満喫してから、キネちゃんは家に帰りました。