キネ通信

韓国の釜山で生まれたキネちゃんが世界を旅します。

キネ通信⑭

~ゲッレールトの丘の巻②~

 

 キネちゃんは、ゲッレールトの丘を登りきり、しゅろの葉を高く掲げた女性像や、竜を今にも叩きそうな姿勢でいる、男性像を見ました。

 その後、キネちゃんはゲッレールトの丘から見える、素晴らしい景色に目を移しました。キネちゃんは、ものすごく感動しました。そこからは、ブダペストの観光名所(多分、ブダペストに住んでいる人は皆知っています)が、見えました。その観光名所とは・・・

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 ブダ王宮(左の端に写っている、緑のドームの建物)、国会議事堂(右の奥にかすかに写っている、茶色のドームの建物)、そして、ブダペストの名物である、鎖橋(セーチェニ公の鎖橋)(ドナウ川に架かっています)。

 キネちゃんはその絶景に惹きつけられました。まさか、ブダ王宮の向こうの方にある、小高い丘からの眺めがこんなにも素晴らしいとは誰も思っていませんからね。

 キネちゃんは、丘の上を散歩しました。売店がぽつぽつとあるだけです。キネちゃんはほんの少しがっかりしました。

 しかし、ガイドブックをよく見てみると、ろう人形の博物館などがあるようです。キネちゃんは見たいなー、と思ったのですが、閉まっているようなのでやめておきました。ろう人形博物館は、多分、頂上にある大きな大きな建物じゃないのかな、とキネちゃんは思いました。

 キネちゃんは、バスに乗って家に帰りました。

キネ通信⑬

〜ゲッレールトの丘の巻① 〜

 

 キネちゃんは、ある日、ドナウ川沿いを散歩していました。すると、王宮のもっと向こうの方に、高い丘があるのに気が付きました。↓(右側の高い丘です)

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 その頂上には、大きな葉っぱのような物を掲げている女性像がありました。↓

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 キネちゃんは、気になって、その丘に行くことにしました。

 その丘の名前は、「ゲッレールトの丘」というそうです。そして、ガイドブックを見ると、ゲッレールトの丘は、ハンガリーの歴史を見守ってきた、ということが分かりました。キネちゃんは、ゲッレールトの丘を登り始めました。ゲッレールトの丘の岩肌には、ルダシュ温泉という、オスマン帝国の時代の時に出来た温泉があります。

 キネちゃんは、そこを気にしながらも、丘を登って行きました。

 丘は、思ったよりも、坂が急でした。キネちゃんは汗だくになりながらも、やっと丘の頂上に辿り着きました。そこには、何があったと思いますか?

 そこには、巨大なしゅろの葉を掲げた女性像がありました。 

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 女性も葉も大きく、高い台座の上にのっていましたから、キネちゃんはずっと見ていると、首が痛くなりました。

 そして、その女性像がのっている台座があり、その台座の右と左の両端に竜を今にも叩きそうな姿勢をしている、男性の像がありました。↓(これは右側の方です)

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 竜は、ハンガリーでは悪い象徴なのかな、とキネちゃんは思いました。

#次は、絶景写真とその解説もします!お楽しみに<^^>

キネ通信⑫

〜センテンドレの巻〜

 キネちゃんは、次に「セルビア正教会」へ行きました。セルビア正教会は、中央広場から少し離れている所にあります。周りは、木に囲まれていて、気持ちが良いです。

 キネちゃんは、セルビア正教会の門をくぐり、受付の所まで行きました。受付の人に700FT(フォリント)払い、戸を開いてもらいました。すると、そこには、美しいイコンが沢山飾ってありました。そして、床に草のような物がたくさん落ちていました。最初はゴミなのかな、とキネちゃんは思ったのですが、それは、ペンテコステキリスト教の祝祭日になっている日)を祝い、礼拝する準備をしていた、ということでした。キネちゃんは家に帰ってから、ペンテコステについて、もっとちゃんと調べてみよう、と思いました。

 次は、正教会の博物館に行きました。黄金の物や、イコン、聖書のように分厚い本が展示されていました。キネちゃんは、それらの物をじっくり眺めて、セルビア正教会を出ました。

 中央広場まで来て、ドナウ川を眺めに行きました。センテンドレは、ブダペストよりも上流にあり、ブダペストよりも綺麗な色をして、光っていました。ドナウ川はどこまでもどこまでも、黒海に注ぐまで流れていることを思い出したキネちゃんは感動しました。

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(後ろの方にかすかに見えるのが、ドナウ川です。) 

 その後は、買い物に行ったりして、キネちゃんは家に帰りました。

<おまけ写真!!!>

これは、センテンドレの象徴になっている、ブラゴヴェシュテンスカ教会です!

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↑これは、目の前で撮りました。

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↑これは、少し遠くからです。高い所で撮影しました。

キネ通信⑪

〜センテンドレの巻〜

 

 キネちゃんは、ドナウ川を中心とした観光の場所である、「ドナウベンド」に目を付けました。その中で、ブダペストから気軽に行ける、「センテンドレ」に行くことにしました。

 まず、センテンドレは郊外なので、ヘーヴという列車に乗って行かなければなりません。しかも、お金がかかります。でも、ブダペストから郊外へ移ってゆく様をみることができます。

 ヘーヴは緑色の古い列車です。61番のトラム(またはバス)で、ケレメンラースローウッツァ(Kelemen László utca)で降り、そこで29番のバスに乗ります。その終点からヘーヴに乗ることができます。他に色々な乗り方で行けるので、また調べてみて下さい。

 キネちゃんは、ヘーヴに乗り込み、終点のセンテンドレへ行きました。

 着いてみると、ブダペストとは全く異なる雰囲気(空気)が味わえました。小さな可愛らしい街並みが続き、キネちゃんは中央広場まで楽しく散策しました。

 中央広場という少し大きめの広場(ブダペストに比べると小さいのですが)がありました。

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(少し分かりにくいかもしれません。この日は、マラソン大会が行われていました。)

 そこはとてもにぎやかで、センテンドレ独特の雰囲気が漂っていました。ある店では、生演奏があり、太っちょのおじさんたちがお客さんを楽しませていました。

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 キネちゃんは、観光目当てで来たので、ガイドブックに載っている所に行こうとしましたが、その時、お腹が「キュルル−」と鳴りました。お腹が空いたのです。

 そこでキネちゃんは、「mjam」という店に行きました。ここはとても美味しいと聞いたのです。

 店に入ってみるとブダペストには絶対にないような空間が開けていました。柔らかい光が降り注ぐ中庭が付いていて、皆が楽しそうにおしゃべりをしていました。店員さん達も笑顔で対応してくれて、食事はとても美味しかったです。

 キネちゃんが外に出ると、もう太陽はだいぶ動いていました。急いで観光名所に行かないと、日が暮れてしまいます。そこでガイドブックをパラパラめくっていると、中央広場の近くにある、「ワイン博物館」というのが目にとまりました。なんと、驚いたことに、ワイン博物館は地下にあって、地上は店になっているのです。

 ウエーターに声をかけて、ワイン博物館に行きました。地下なので、階段を下って行くのですが、階段を1段1段下って行くうちに、どんどん寒くなってきました。

 下につくと、ワインが沢山展示してありました。ワインは産地ごとに並んで樽の中に入っていました。どれも、ずいぶん昔のワインで、ガラスは少し白くなっていました。しかし、地下で、結構寒いので、ワインが腐らずに保たれているのだとキネちゃんは思いました。

 ハンガリーはトカイという所の貴腐ワインが有名です。貴腐ワインは偶然出来た物で、きっかけは、ブドウを摘もうと思ったら、腐っていたので諦めかけたのですが、そのブドウでワインが出来るのだろうか、と思い、作ってみたら、美味しいワインが出来たそうです。偶然作られた物が今、世界中で飲まれているのは、本当に奇跡です。

 この博物館は、ワインが好きな人にオススメです。ウエーターに声をかければ、その場で好きなワインを飲む事が出来ます。

 キネちゃんはワイン博物館を見てから、次の場所に向かいました。

 

#次は、どのような所へ行くのでしょうか?お楽しみに(^^)

キネ通信⑩

〜国会議事堂の巻〜

 

 キネちゃんは、国会議事堂の周りをゆっくり散策してから、国会議事堂のガイドツアーの待ち合わせ場所である、「ビジターセンター」に向かいました。

 ビジターセンターは、ガラス張りになっていて、地下っぽい所にあります。

 キネちゃんは、ビジターセンターに着きました。何だか少し涼しいです。

 約束の時間になると、チケットをゲートに立っている人に、渡します。そうすると、ゲートにあるバーコードの読取機にかざしてくれます。

 キネちゃんは、ゲートを通過し、中に入りました。すると、ガイドツアーに来た人たちが、ロビーのような所で、イヤホンを取っていることに気が付きました。キネちゃんもそのイヤホンを取りました。そのイヤホンは、ガイドツアーをする時に、使う物だということを知りました。ガイドツアーに来る人達の数が多かったので、ガイドさんのそばには近づけません。なので、イヤホンを使ってガイドさんの話を聞くのです。

 しかし、そのツアーは日本語がありません。

 キネちゃんは英語のツアーを申し込みました。しかし、キネちゃんは英語が分かりません。ガイドさんの話を聞いていても、何を言っているのかが分かりません。でも、良いことだってあります!それは、ガイドさんの話を熱心に聞かずにすむので、国会議事堂の内部をよく見ることができることです。

 国会議事堂の内部は、とても素晴らしく、キネちゃんはとても感動しました。

 まず、エントランスの所です。大きな階段があり、天井は綺麗な絵で埋め尽くされています。そこは、正面でした。しかし、その正面の扉は、特別な時以外は開けることがないそうです。議員達は、横の方の扉から入らなければならないのです。何だか可哀想ですね。

 その大きなホールを少し進めば、国会議事堂の名物、ハンガリーの王冠を見ることができます。ハンガリーの王冠は、ハンガリーの紋章が描かれており、上に十字架がチョコン、とのっています。しかし、その十字架はまっすぐにしゃん、とのっているのではなく、少し斜めになっています。それには、色々な説があります。例えば、王冠を出そうとした時にうっかり落としてしまって、十字架の部分が物に当たってしまって、斜めになった、という説があります。本当はどうだったのでしょうね。

 国会議事堂の中は、写真撮影が禁止で、キネちゃんは1枚も写真が撮れませんでした。本物を見たい!という人がいるならば、ぜひ、ハンガリーに来て下さい!国会議事堂の中の素晴らしい造りが見られますよ!

 王冠はガラスケースに守られ、そのそばには、兵隊さんが立っています。その兵隊さんが1時間に1度役割を交代する儀式を見ました。兵隊さんは、キレッキレの行進で儀式を素早く終わらせました。キネちゃんはその圧巻の儀式を一部始終見ました。

 その後は、国会をする部屋などを見ました。議員達は、こんな綺麗な国会議事堂の中で議論するなんて、幸せ者だなーと、キネちゃんは思いました。

 国会議事堂の廊下には、議員達がタバコを吸えるように灰皿なども置いてありました。(現在は、建物の中でタバコを吸うことは、法律で禁止されているので、現在は吸えません。)

 キネちゃんは、国会議事堂を見た後、国会議事堂の中にある、小さな博物館に行きました。そこには、色々な道具やハンガリーの歴史(?)などが展示されていました。

 その博物館を出ると、お土産屋さんがありました。キネちゃんは、また今度来た時に、お土産を買うからそれまでは我慢しよう、と思いました。そして、キネちゃんは充実した1日だったなー!と思いながら家に帰りました。

 

※キネ通信は、今回で10回目となりました。これからも宜しくお願いします!

キネ通信⑨

〜国会議事堂の散策の巻〜

 

  ブダペストには、主に3つの観光名所があります。それは、ブダ王宮と、くさり橋と、国会議事堂です。

 キネちゃんは、ドナウ川沿いに建っている、国会議事堂を見に行きたくなりました。いつも遠くから眺めているだけの国会議事堂は、キネちゃんを惹きつけるような力を持っていました。そこで、早速キネちゃんはガイドツアーを予約しました。国会議事堂は、ガイドツアーを予約しないと入れないのです。料金は少し高めでしたが、キネちゃんは嬉しくなりました。キネちゃんは、ブダペストに長いこと住んでいる、ティディーちゃんという、テディベアの友達に感想を聞いてみました。しかし、ティディーちゃんは、国会議事堂に行ったことがない、というのです。実は、ハンガリー人もあまり国会議事堂には行かず、ハンガリー語のガイドツアーは結構空いています。

 キネちゃんは、ティディーちゃんに、絶対に連れて行くから!と言って出かけました。

 ドナウ川沿いを走る2番のトラムに乗って、国会議事堂がある駅に着きました。その日はとても暑かったのに、堂々とそびえ建つ国会議事堂を見れば、暑さなんて、吹っ飛びます!

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 キネちゃんは、あまり日焼けをしたくなかったので、日陰に入りながら少し散策をしました。

 散策をしてみると、上に銅像がのっている、建物や、広大な芝生を見ることができました。

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 また、国会議事堂の横の辺りで絶景を見ることもできます。目の前にはドナウ川、そして向こうの方にはブダ王宮!ああ、なんという素晴らしい眺めでしょう!これは、写真ですが、本当に見ると、とても綺麗です!

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 特に、今日は雲があまりなく、カンカンと日差しが照りつけてくるので、ブダ王宮の緑のドームとドナウ川は光り輝いていました。

 

#次回は、国会議事堂の内部の説明です!お楽しみに(^^)

キネ通信⑧

〜イシュトヴァーン大聖堂の巻〜

 

 キネちゃんは、イシュトヴァーン大聖堂という、大きな教会に行きました。イシュトヴァーン大聖堂というのは、ハンガリー初代国王のイシュトヴァーン1世の名を取った教会で、大きな祭壇には、イシュトヴァーン1世の像が立っています。

 イシュトヴァーン1世は、西暦1000年に王位を授けられ、ハンガリーキリスト教の国として、発展させました。ハンガリーキリスト教を広めた、というのは聖なる行いをした、という事なので、イシュトヴァーン1世は、聖人として、列聖されました。

 イシュトヴァーン大聖堂には、イシュトヴァーン1世の右手のミイラがあります。大聖堂の奥まった所にある、礼拝をする所に右手のミイラがあり、200ft(フォリントハンガリーのお金の単位】)を払えば、ガラスのケースにある右手のミイラがライトアップされます。

 右手のミイラは、約1000年前にしては、とてもキレイに残っています。しかし、すっかり小さくなってしまって、少々見えにくいです。

 イシュトヴァーン大聖堂は、週に何度か、オルガンコンサートが開かれます。大きくて、天井がとても高い(96メートルだそうです)所で、1粒1粒の音が丁寧に奏でられるコンサートに行ってみてはどうでしょうか。オルガンは、とても大きくて、とても立派です。眺めるだけでも、そのオルガンの音が聞こえてきそうな感じです。

 イシュトヴァーン大聖堂をゆっくり満喫してから、キネちゃんは家に帰りました。