キネ通信⑩
〜国会議事堂の巻〜
キネちゃんは、国会議事堂の周りをゆっくり散策してから、国会議事堂のガイドツアーの待ち合わせ場所である、「ビジターセンター」に向かいました。
ビジターセンターは、ガラス張りになっていて、地下っぽい所にあります。
キネちゃんは、ビジターセンターに着きました。何だか少し涼しいです。
約束の時間になると、チケットをゲートに立っている人に、渡します。そうすると、ゲートにあるバーコードの読取機にかざしてくれます。
キネちゃんは、ゲートを通過し、中に入りました。すると、ガイドツアーに来た人たちが、ロビーのような所で、イヤホンを取っていることに気が付きました。キネちゃんもそのイヤホンを取りました。そのイヤホンは、ガイドツアーをする時に、使う物だということを知りました。ガイドツアーに来る人達の数が多かったので、ガイドさんのそばには近づけません。なので、イヤホンを使ってガイドさんの話を聞くのです。
しかし、そのツアーは日本語がありません。
キネちゃんは英語のツアーを申し込みました。しかし、キネちゃんは英語が分かりません。ガイドさんの話を聞いていても、何を言っているのかが分かりません。でも、良いことだってあります!それは、ガイドさんの話を熱心に聞かずにすむので、国会議事堂の内部をよく見ることができることです。
国会議事堂の内部は、とても素晴らしく、キネちゃんはとても感動しました。
まず、エントランスの所です。大きな階段があり、天井は綺麗な絵で埋め尽くされています。そこは、正面でした。しかし、その正面の扉は、特別な時以外は開けることがないそうです。議員達は、横の方の扉から入らなければならないのです。何だか可哀想ですね。
その大きなホールを少し進めば、国会議事堂の名物、ハンガリーの王冠を見ることができます。ハンガリーの王冠は、ハンガリーの紋章が描かれており、上に十字架がチョコン、とのっています。しかし、その十字架はまっすぐにしゃん、とのっているのではなく、少し斜めになっています。それには、色々な説があります。例えば、王冠を出そうとした時にうっかり落としてしまって、十字架の部分が物に当たってしまって、斜めになった、という説があります。本当はどうだったのでしょうね。
国会議事堂の中は、写真撮影が禁止で、キネちゃんは1枚も写真が撮れませんでした。本物を見たい!という人がいるならば、ぜひ、ハンガリーに来て下さい!国会議事堂の中の素晴らしい造りが見られますよ!
王冠はガラスケースに守られ、そのそばには、兵隊さんが立っています。その兵隊さんが1時間に1度役割を交代する儀式を見ました。兵隊さんは、キレッキレの行進で儀式を素早く終わらせました。キネちゃんはその圧巻の儀式を一部始終見ました。
その後は、国会をする部屋などを見ました。議員達は、こんな綺麗な国会議事堂の中で議論するなんて、幸せ者だなーと、キネちゃんは思いました。
国会議事堂の廊下には、議員達がタバコを吸えるように灰皿なども置いてありました。(現在は、建物の中でタバコを吸うことは、法律で禁止されているので、現在は吸えません。)
キネちゃんは、国会議事堂を見た後、国会議事堂の中にある、小さな博物館に行きました。そこには、色々な道具やハンガリーの歴史(?)などが展示されていました。
その博物館を出ると、お土産屋さんがありました。キネちゃんは、また今度来た時に、お土産を買うからそれまでは我慢しよう、と思いました。そして、キネちゃんは充実した1日だったなー!と思いながら家に帰りました。
※キネ通信は、今回で10回目となりました。これからも宜しくお願いします!
キネ通信⑨
〜国会議事堂の散策の巻〜
ブダペストには、主に3つの観光名所があります。それは、ブダ王宮と、くさり橋と、国会議事堂です。
キネちゃんは、ドナウ川沿いに建っている、国会議事堂を見に行きたくなりました。いつも遠くから眺めているだけの国会議事堂は、キネちゃんを惹きつけるような力を持っていました。そこで、早速キネちゃんはガイドツアーを予約しました。国会議事堂は、ガイドツアーを予約しないと入れないのです。料金は少し高めでしたが、キネちゃんは嬉しくなりました。キネちゃんは、ブダペストに長いこと住んでいる、ティディーちゃんという、テディベアの友達に感想を聞いてみました。しかし、ティディーちゃんは、国会議事堂に行ったことがない、というのです。実は、ハンガリー人もあまり国会議事堂には行かず、ハンガリー語のガイドツアーは結構空いています。
キネちゃんは、ティディーちゃんに、絶対に連れて行くから!と言って出かけました。
ドナウ川沿いを走る2番のトラムに乗って、国会議事堂がある駅に着きました。その日はとても暑かったのに、堂々とそびえ建つ国会議事堂を見れば、暑さなんて、吹っ飛びます!
キネちゃんは、あまり日焼けをしたくなかったので、日陰に入りながら少し散策をしました。
散策をしてみると、上に銅像がのっている、建物や、広大な芝生を見ることができました。
また、国会議事堂の横の辺りで絶景を見ることもできます。目の前にはドナウ川、そして向こうの方にはブダ王宮!ああ、なんという素晴らしい眺めでしょう!これは、写真ですが、本当に見ると、とても綺麗です!
特に、今日は雲があまりなく、カンカンと日差しが照りつけてくるので、ブダ王宮の緑のドームとドナウ川は光り輝いていました。
#次回は、国会議事堂の内部の説明です!お楽しみに(^^)
キネ通信⑧
〜イシュトヴァーン大聖堂の巻〜
キネちゃんは、イシュトヴァーン大聖堂という、大きな教会に行きました。イシュトヴァーン大聖堂というのは、ハンガリー初代国王のイシュトヴァーン1世の名を取った教会で、大きな祭壇には、イシュトヴァーン1世の像が立っています。
イシュトヴァーン1世は、西暦1000年に王位を授けられ、ハンガリーをキリスト教の国として、発展させました。ハンガリーにキリスト教を広めた、というのは聖なる行いをした、という事なので、イシュトヴァーン1世は、聖人として、列聖されました。
イシュトヴァーン大聖堂には、イシュトヴァーン1世の右手のミイラがあります。大聖堂の奥まった所にある、礼拝をする所に右手のミイラがあり、200ft(フォリント【ハンガリーのお金の単位】)を払えば、ガラスのケースにある右手のミイラがライトアップされます。
右手のミイラは、約1000年前にしては、とてもキレイに残っています。しかし、すっかり小さくなってしまって、少々見えにくいです。
イシュトヴァーン大聖堂は、週に何度か、オルガンコンサートが開かれます。大きくて、天井がとても高い(96メートルだそうです)所で、1粒1粒の音が丁寧に奏でられるコンサートに行ってみてはどうでしょうか。オルガンは、とても大きくて、とても立派です。眺めるだけでも、そのオルガンの音が聞こえてきそうな感じです。
イシュトヴァーン大聖堂をゆっくり満喫してから、キネちゃんは家に帰りました。
キネ通信⑦
「知っておくと得^^」〜地下鉄の巻〜
キネちゃんは、地下鉄の乗り方を知りたくて、地下鉄に乗りに行きました。
地下鉄に乗りに行くと、①と②と③の表示が出ていました。それは、1号線と2号線と3号線を表している事だと分かりました。そこで、キネちゃんは、1号線に乗ってみました。1号線には、改札口がありませんでした。あるのは、切符を入れると刻印してくれる機械と、そのそばにいる、おじさんです。(おばさんの場合もありますが。)そのおじさんは、駅員で、定期券を見せると、通してくれます。定期券が無ければ切符を買いましょう。
その他の2号線や、3号線も同じです。キネちゃんは、3つの鉄道に乗ってみました。そうすると、3つの鉄道の違いがだんだん分かってきました。キネちゃんの目から見ると、1号線が1番古くて、2号線が1番新しいようでした。
1号線は昔の地下鉄の面影を残しています。小さくて、とても可愛いけど、スピードは現代の地下鉄に負けてはいません。そうそう、それから、1号線は、ヨーロッパで2番目に古い地下鉄だそうです。
2号線は、新しい列車で、線路を走っている時の音がとても良いので、オススメです。
3号線は、割合新しいのですが、ホームにはゴミが沢山散らばっていました。(他の駅はきれいかもしれませんが。)ドアは、バン、と勢いよく閉まるので少し危ないです。
キネちゃんは、4号線もある、という事も知りました。今度は4号線も乗ってみたいですね、キネちゃん。
#切符の買い方#
切符は、トラムの駅にある、紫色の機械で買うことが出来ます。短期間滞在する人は、切符を買う事をオススメします。
キネ通信⑥
〜ブダ王宮散策の巻②〜
キネちゃんは、堂々とそびえ立つ王宮や、広大な広場を見たあと、階段を下って出口に向かいました。
太陽の光が差し込んできました。出口から出る前と、出る後とは、景色が全く違っていました。キネちゃんは、あまりの違いに首をかしげてしまいました。
少し進むと、砦(塔?)のような建物がそびえていました。
キネちゃんは、その砦が少し気になりましたが、時間がなかったので、家で調べてみることにしました。
もっと進むと、石で造られた高い塀に囲まれた道があったので、キネちゃんはその道を進みました。
しばらく行くと、階段があり、下れるようになっていました。
下ると、王宮の庭らしい所に出ました。すごく大きくはなかったけれども、きれいに整備されていて、噴水もありました。ハンガリー動乱という、ハンガリーの革命が起こった時に、犠牲になった人の写真もありました。
キネちゃんは、少し悲しい気持ちになりながらも王宮のまわりを知ることができたので、少し嬉しくなって家に帰りました。
キネ通信⑤
~ブダ王宮散策の巻①~
キネちゃんは、ガイドブックをパラパラとめくっていると、「ブダ王宮」と書いてあるページを見つけました。
それは、どうやらブダ側らしく、ブダペストの観光スポットの1つのようでした。
ブダ王宮は、ブダには小高い丘があってその上にあるようでした。
ガイドブックをよく見てみると、ブダ王宮は国立美術館だということが分かりました。庭園もあり、とても広いようです。キネちゃんは、早速出かけてみようと思いました。
ブダ王宮に近づいていくにつれ、だんだんとにぎやかな雰囲気の店が増えているのに気がつきました。キネちゃんは、ブダ王宮の辺りにはたくさんの屋台や、にぎやかな雰囲気の店があるのかな、と、思いました。
しかし、そうではなかったのです。屋台や、店ではなく、見るだけでも悲しくなるような王宮の壊れた跡だったのです。
実は、王宮は戦争や、大規模な火災で焼け落ちてしまったのです。現在は、修復作業が終わった王宮の一部が見られるだけです。キネちゃんは、少しがっかりしました。
でも、さすがブダの丘!丘の上にあるだけにとても眺めが良かったのです。ブダにある山も綺麗に見えました。もちろん、住宅街も見え、キネちゃんは感動しました。
キネちゃんは、もっと王宮に近づこうと思い、順路を進みました。すると、ハンガリーの大統領、「アーデル・ヤーノシュ氏」の館が見えました。でも、館はそんなに大きくなく、アメリカのホワイトハウスほどではありませんでした。
しかし、警備は厳重で、身動き1つせず、立っている警備の人が4人ほどいました。
いくら写真を撮っても、いくら手を振っても身動きする様子はありませんでした。まるで、すごく良くできたろう人形のようでした。その身動き1つしない警備の人達は、大きくて長い銃を持っていました。キネちゃんは少し怖くなって大統領の館を離れました。でも、大統領はとても厳重に守られているので、安全に仕事ができ、国も安全に守られていることが実感できました。
次に、キネちゃんは、王宮の本当の敷地につながる門をくぐりました。すると、景色が一変して、美しい彫刻や、堂々とそびえたつ王宮が間近で見られました。
もっと進むと、大きな広場のような所に出ました。すごーく広くて、上を見上げると、王宮の緑のドーム型の屋根が見えました。
そこで、行き止まりになっているので、もう帰ろうかな、と、キネちゃんは思いました。
しかし、人が出入りしている所がありました。どうやら、そこはカフェのようでした。入ってみると、カフェを抜けて別の場所に行ける事が分かりました。
カフェを抜けると、大きな広場とは景色が一変して、ベランダのようになっていました。塀の出っ張りの所には、ハトの夫婦が気持ち良さそうにくつろいでいました。
もう少し先に進むと、ドナウ川が見える、開けた場所がありました。そこも、とても景色が良く、ずっと眺めていたいな、と、いう気持ちになりました。
もう一度カフェから抜ける所まで戻ると、下に行ける階段がありました、キネちゃんはそこを下って、出口の方へ向かいました。
*次は、出口を出た所から、お話が始まります。キネちゃんは、どんな場所へたどり
つくのでしょうか。お楽しみに。*
キネ通信④
「ちょっと感動②」〜セールカルマンの噴水の巻〜
キネちゃんは、ハンガリーブダペスト市内の中でも、トラムや市バスの終点になっている、「セールカルマン」に行きました。
その時、道端から噴き出している噴水が気になりました。(後ろの方に少し噴き出しているのが見えます。)
その噴水は生き物のようにゆらゆらと噴き出していたり、ばっ、といきなり噴き出したりしていました。その噴水の周りには、子供達が元気よく走ったり、水をくんでいる人の姿も見られました。
道端に噴水が噴き出している、というのは日本では珍しいのではないのでしょうか。
キネちゃんは、最初、(水がもったいないな)と、思いました。でもよく考えてみると、水は穴に吸い込まれていって、じゅんかんしてくれるので、そんなにもったいなくないな、と、思いました。今は5月なので、噴水に入って遊ぶ、という人は見掛けませんが、その内(夏になると)、水着を着て、噴水に入って遊ぶ子供達の姿が思い浮かびます。
明るい時に見る噴水の姿は、活気的で良いのですが、夜に見る噴水の姿は幻想的でとても神秘的です。
噴水が噴き出す穴から、光が出て、とても感動的です。もし、ハンガリーに行く機会があれば、夜にその噴水を見るのも、良いのではないでしょうか。
そして、キネちゃんが何よりも凄いと思ったのは、噴水が噴き出す前の霧です。
噴水はいつでも噴き出しているのですが、その前の霧はなかなか見られません。
キネちゃんは、引っ越した時から、霧を全部で2回見ました。でも、たったそれだけしか見ていません。なので、霧を見られた時は、とてもラッキーだという事です。キネちゃんは、その噴水を眺めてから、家に帰りました。